Zwifterの富士ヒル実態調査①
はじめに
2021年の富士ヒルが終了しました。(私出てないんですが)参加の皆様お疲れ様でした。
次回以降の富士ヒルを目指す人のための指標を作るべく、富士ヒルの結果とZwift内でのパフォーマンスについて、Twitterを通じてアンケートを取りました。
結果97名の方に記入いただき、大変貴重なデータとなりました。回答いただいた皆様、本当にありがとうございます。
元データも置いときますので自由に使ってください。無断使用でもOKです。*1
Zwifterの富士ヒル実態調査(回答) - Google スプレッドシート
今回の記事では、各ランクごとにデータを集計しました。
「シルバーとるためにはFTPどれぐらい必要なの?」などランクを軸に他の項目を見ることが目的です。
次回の記事で「Alpeのタイム1.5倍が富士ヒルのタイムって本当?」や「FTPに対して本番どのくらいパワー出たの?」など項目ごとの関連について考えたいと思います。
アンケートの結果に入る前に、細かくて恐縮ですが注意点を上げておきます。
今回の調査は非常に有意義な結果が出ましたが、はっきり言って諸々の理由から正確なものでは無いです。大体で見てください。
注意点
アンケートの仕様
回答数
97件と多くの方にご協力いただきましたが、統計データと見るには少し回答数が少なめです。(特にプラチナとブロンズ未満の完走者)
モンヴァントゥのタイムについてはTTしてる人がかなり少ないので更に精度が低いです。
タイムについて
アンケートの際に、富士ヒルやKOMのタイムは5分刻みの選択式で回答を募りました(例:61-65分)
平均等の集計をする際、選択肢の真ん中の数値(例の場合63.5分)とみなして集計しています。*2
FTP/CTL
FTPについてはテスト方法やパワメ誤差などで人によって結構な差が出ると思います。
また、CTLについては「直近一ヶ月のCTL平均を分かれば大体で教えてください」という質問への回答です。
トレーニング量を反映することを期待していますが、かなりアバウトな質問ですし、FTP設定やらで結構変わるのかなとも。
母集団
Twitter上だけで回答を募ったので母集団にある種の偏りはあるはずです。*3
あるいは、富士ヒルで大失敗した人とかはアンケート記入しにくいとか、そういうバイアスもあるかもしれません。
データとタイムがずれる要因
パワメ誤差
パワーメーターやスマートトレーナーによっては、実際より上振れたり下振れたりする事があります。ひどい例では10%とか20%ブレますがまあそんなもんです。
集団
富士ヒルは緩斜面が多いので、集団効果が非常に大きいです。展開によってパワーの割に結果を出せたり、その逆だったりがありえます。
また、特にゴールド以上はトレインについていくためにインターバル耐性も重要だったりとかあるようですが、それもアンケートには反映できてないです。
機材
Zwiftと違い、実走は人によって機材の差が大きいです。
その他
早朝・高地への順応、天候、実走スキル、コース慣れ、補給、コンディション、メカトラ等々…
富士ヒルのタイムだけが動かぬ数字です。
他の項目についてはどうしても誤差が出ることに留意して結果をご覧ください。
概要
早速結果を見ていきます。
まずはランクごとの各指標の平均値を簡単にまとめたのが以下になります。
各項目、富士ヒルタイムに比例して、順当にレベルアップしている印象です。
平均値なのでこれだけ出てれば各ランクの真ん中にいるよという大体の目安にはなりそうです。まあ正直同じシルバーでも66分と74分だと別物ですし、ざっくりです。ざっくり。
一点、シルバーのCTLがプラチナ・ゴールドの平均より高いですが、単に結果が偏っただけでしょう。回答数97の信頼性はこんなもんです。
次回の記事で検証しようかと思いますが、CTLは個人差がかなり大きいので、シルバー帯はCTLの割にトレーニング効率が悪い!とかそういうのではないと思います。わかんないですけど。
ランクごと
続いて、各ランクについて少し詳しく見ていきます。
各項目について四つ指標を出しています。(最大値、平均値、中央値、最小値)
最大値と最小値については、「結局皆知りたいのは平均じゃなくて各ランク取得に最低限必要なボーダーラインだろ?」と思ったのでのせてます。が、単なる異常値の可能性も正直高いです。
中央値はデータを順番に並べたときにちょうど真ん中の順位になる数値です。少数の異常値に平均が大きく動かされるリスクがあるので補完する意味でのせています。まあ幸いそこまで大きく平均とずれてないのでどっちか見とけばいいと思います。
繰り返しですがドラフティングやらパワメ誤差やら当日のコンディションやらズレ要因いっぱいあるので大体で見てください。
プラチナ
ゴールド
シルバー
ブロンズ
完走者
まとめ
以上、大変有意義なデータが取れたと思います。「このランクを目指すならこの指標でこれぐらい!」といった目安になると嬉しいです。
ですが、最後は個人個人の状況を考える事が必要かなとも思います。
人によって、固定ローラーだとパワー出しやすいよとか、高地に弱い体質で富士ヒルきついよとか色々あるはずです。
しっかりトレーニング積んだ上で、試走やらで自分用の基準を作る事が最重要だと思います。
また、基準に近しい数値が出せるようになったとしても、集団に乗れなかったり一発のメカトラでダメになるのも事実です。
数値に囚われすぎず、このコースを最速で登るには何をするべきか?という点は常に忘れてはいけないと思います。知らんけど。
メッセージ
最後に、おまけで一緒に募集したメッセージの紹介です。
未来のチャレンジャーに向けて熱い応援をいただきました。がんばりましょう!Ride On!
・Alpe du Zwiftを登りまくろう。
・努力は報われる!
・しっかりとコツコツトレーニングすればブロンズ、シルバー獲得できます!頑張れー!
・機材チェックはしっかりね!(レース中にスポーク折れた…)
・リベンジ
・アルプもモンバントゥーもブロンズ目安タイムに到達できませんでしたが、本番はブロンズ獲れました!!諦めなければいけます!
・もあぱわー!!!!
・ライドオン!
・ミンナゴールド!!
・初のスバルライン挑戦だったので当日のPWRの割にはタイム伸びず。ゴールド狙いならアルプ42分切りがラインになると思います!
・結局終盤においては根性勝負
・数字に囚われてはいけない
・集団から絶対千切れないことと、ベース走で最大心拍にならないようにすること。プルスウルトラ💪
・本番は練習通りの結果しか出ないのでしっかり練習しましょう。練習は裏切らない
・Alpeまじ正確、集団でいくつもりなら色んな上げ下げ系ワークアウトもやろう
・ゴールド
・やればできる
・試走大事!!!!
・実走の課題を見つけるには良いレースです 頑張りましょう💪
・同じ目標を持った集団に乗るか乗らないかで大幅にタイムが変わります
・集団には死ぬ気で食らいつけ!
・めちゃ声かけてトレイン作って回せば4倍なくてもシルバーはとれますよ!!
・来年こそ自己ベスト!
・高地デバフを織り込んだ目安で目標タイムを決めよう!10%-15%はパワー出なくなるぞ!
・努力すればきっと叶う
・試走は絶対やった方がいい。酸素が薄いからzwift程パワーが出ない!
・身長-100の筋肉ライマーな僕でも50超えてもシルバー取り続けられてるので ダイエットより筋トレ ケトルベル最高
・デブでもシルバー取れる
・がんばれ
・斜度が緩む前に追い抜いた人の後ろにそっとつけば、これぐらいのPWR(2.3倍)でもブロンズ取れます。
・数字にとらわれてはならない
・90分切りまでなら社会人でも無理のないレベルのトレーニングで到達出来た。頑張ろう!
・自分なりに本気で鍛えて、本気で挑めば何でも楽しいけど、その中でも富士ヒルは別格に楽しいと思います。
・シルバーまでは努力でとれます!
・練習は裏切らない。
・(来年も参加するであろう自分へ)めざせゴールド