Zwifterの雑感

Zwifterが海外情報中心に集めたZwift知識と適当な考察を残します。メジャーな情報は他所にまかせてニッチにマニアックに

Zwiftの下りテクニック

 Zwiftにもダウンヒルテクニックがあるのをご存知でしょうか?

 知っているとレースで有利になれるテクニックを少し細かく紹介していきたいと思います。

 

スーパータックとは


 以下の条件をすべて満たすとき、アバターがエアロフォームを取り、スピードが上がります。

  • スピードが58km/h以上
  • 勾配が-3%以下
  • パワーが11w以下

 ざっくり言うと、下りでスピードが出たなーと思ったら足を止めましょう。アバターがエアロポジションとって楽ができます。足止めていいのでドリンク飲んだり、ストレッチしたり、Twitterしたりしましょう。
 三本ローラー勢とかは足止めができないor難しいようです。まあ仕方がないね。

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 元ネタは明らかにこれでしょう。フルームがやったことで有名になったこれ。*1昨今のプロレースではちょいちょい見るやつですね。一般人が真似するとガチで危ない事でも有名です。やめておきましょう。

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 この下りフォームはZwift公式のマニュアルに載っているようなテクニックではなく、プレイヤーが発見したようなものなので特定の名前はないです。
 通称で、エアロフォーム、0wエアロ、フルームポジション、スーパータック(海外勢の呼び名より)とかと呼ばる事が多いと思います。
 この記事では以下スーパータックで統一します。海外に準拠したいのと、なんかかっこいいじゃん。

 

二つのモード…?

 ここからが意外と知られてない部分

スーパータックにはレースモードと非レースモードがあり効果が全然違います。

  • レースモード:公式レース
  • 非レースモード゙:公式レース以外(公式グループライド、フリーライド、ワークアウト、ミートアップetc)

 この二種類でスーパータックの効果が違います。
 速度によって節約できるワットが大分違うので大まかなイメージですが、

  • レースモード:4倍で踏んでるのと同等
  • 非レースモード:2倍で踏んでるのと同等

こんな感じです。*2

 

 初めて知ったとき驚きました。4倍と2倍って全然違うじゃん!
 ここで気になるのはミートアップってどっち?っていう話ですが、ミートアップは恐らく非レースモードです…

 そもそもなぜ、モードによって効果が違うのか?という話、これもどっかで聞いただけで正確じゃないんですが、

  • レースはリアルに近づけたいので、下りでガンガン踏みまくるっていうのはどうなの?
  • グループライドとかの場合、基本トレーニングが目的なので足休める時間があるのはどうなの?

 という相反する点を両立させるために、モードを変えたとかいう説を聞いて納得したような…そうでもないような。

 

スーパータックのコツ

 基本的にスーパータックはやれば得です。レースモードはもちろん、非レースモードでも足止められるのは大きい。ただ、例外的に非レースモードで単独逃げとかの場合は踏んだ方が速い可能性が高いです。

 その他の場合、虎視眈々とスーパータックできそうな下りを探しましょう。KOMの下り以外でも5秒くらいスーパータックできるちょい下りって結構あります。

 その上でいくつか注意点をあげます。が、以下私個人の感想なので他に意見あれば是非コメントなりTwitterなりで教えてほしいです。

 

単独で逃げている場合

 スーパータックの加速は結構緩やかです。条件を満たしたからすぐスーパータック…とすると意外とスピードでません。集団に差を詰められます。長くスーパータックをするなら、3~5秒くらいでいいのでガチ踏みしてからにしましょう。スピードが乗った状態を維持できます。

 もう一点重要なのが、登り返しとかがあったら下りが終わる2~3秒前から踏み始めましょう。パワーを出してからスピードに反映するまで若干時間がかかるので、早めに踏み始めないとロスします。
 ちゃんと踏みなおせていれば速度も維持できているのでまたスーパータック。この繰り返しが基本になります。踏み返しのタイミングバッチリ決まると気持ちいいです。とても。

 

集団の中で足を休める場合


 同じ集団の中にいても、ポジションを落としているタイミング(周りより速度が遅い)と、ポジションを上げているタイミング(周りより速度が速い)があると思います。
 ポジションを落としているタイミングで条件を満たしたからとスーパータックするのは少し危険です。
 集団の規模や傾斜・自分の体重にもよりますが、スーパータックの加速は緩いので、そのまま速度差が開いていって慌てて踏みなおしたり、最悪中切れするリスクがあります。
 スーパータックの前にちょい踏みして、軽くポジション上げながらするのが安全です。でも集団の前方に出るとちょっともったいないので上げすぎないようにほどほどで。

スーパーローテーション

 これはやった事ないので想像ですが、通常のローテーションは「前で踏む→速度を落として後ろに回る」のがセオリーとなりますが、スーパータックをお互いが理解している場合
「後ろからガチ踏み→前に入ってスーパータック」の繰り返しがベストな可能性があります。
 以前世界戦*3インスブルックKOMからの下りでZWCの二人が似たような事をしていた気がします。あれは芸術的でした…かなり難易度高いですが、うまくいけば加速し続けるスーパータック…みたいなことができるのではないかという仮説です。ぜひやってみてください。

 

まとめ

 以上Zwiftの下りテクニックの紹介でした。いかにパワーを出さずにゴール前まで行くかが非常に重要なZwiftレースにおいてこれを知っておくだけで、結構周りに差をつけることができます。将来ステアリング機能ONのレースが普及した場合にも、より重要になってくる気がします。まだ何ともわかりませんが…

 ただ、これは実レースのトレーニングとしてZwiftをしている場合、本来の目的から外れるZwift専用テクニックです。こんなんやって変な癖ついても…というのも多分正しい気がします。

 ですが、イチZwifterとして申し上げますが、狙い通り決まったスーパータック最高です。EPIC KOMの下りで踏み返し決まった時とか超気持ちいいっすよ。ホントに。

 

*1:始めたのはモホリッチ?実レース詳しくないですが

*2:

Speed Tests: Supertuck (Solo + 2 Riders, Race vs Free-RIde) - Zwift Insider

*3:World Club eRace Series #2